MMA会則

これは MMA Advent Calendar 2016 8日目の記事です。

www.adventar.org

7日目はbenevolent0505さんのテキストエディタの話でした。私はMMAに籍があるのにプログラミング等をあまりしない人なので、特にこだわりなくUNIX系では学部1年必修科目コンピュータリテラシーで布教されたEmacsをそのまま使っています。

はじめに

f:id:suwagi6:20161207235231j:plain 学部4年のsuwagi6です。MMAでは深い意味もなく別のアカウント名で登録していますが、どうでも良いことです。

上の画像は、Advent Calendarの右側が寂しいなと思って置いてみただけのMMA部室の表札写真です。 f:id:suwagi6:20161207235515p:plain

他の人がMMAらしいことを書いていくと思うので、普通の団体運営の範疇にある電気通信大学MMAの会則について書きたくなったので書きます。

電気通信大学公認団体

電気通信大学MMAは、電気通信大学の公認団体です。

電通大では現在、平成16年(2004年)に制定された電気通信大学課外活動団体に関する要項(PDF)に基づいて課外活動団体の公認が行われています。 これの第二条に依れば、

団体の名称、役員、規約、目的を定め、活動が継続的であること。

などが公認を得る条件として挙げられています*1。また、第五条第二項では、制定前に公認されたMMAのような団体も含めて公認団体に対して、第二条の公認条件を満たさなければ公認を取り消すとされています。

ということで、電通大公認団体である77の課外活動団体には「団体の規約」が存在することになっています。

MMA会則

MMAには、上述の「団体の規約」として団体運営などのために、会則が存在します。上述の要項で求められた、団体の名称、役員選任方法、目的も会則で定めています。入部希望者には会則入部費会費規則(2016年8月会則から分離)を承知した上で入部してもらっています。

これから、MMAの会則を施行順に紹介したいと思います。

現行以前

MMAの現行会則は2011年4月に制定されたものが基となっています。「今までの会則に不備があったため」として2011年4月会則についての議論が発議されており、それ以前にも会則とされるものがあったと思いますが、すぐに分かる場所に無く探すのも面倒なので調べません。

残っている議事録を見るに、2011年4月会則制定前は現在と異なり、部員が学部生に限定されており、正式名称が定まっていなかったようです。

2011年4月会則

2011年4月会則

詳しくは上のリンク先を見てください。

団体の名称は次のように定めています。「Microcomputer Making Association(マイクロコンピュータを作る会)」の略称が正式名称と定められました。

電気通信大学MMA(以下本団体)は、「電気通信大学MMA(略称:MMA)」と称する。

目的は次のようになっています

本団体は、部員同士の交流を深め、計算機や電子工作に係る様々な研究と開発などの活動を目的とする。

また、部員の定義を次のように定めています。

本団体の部員は、電気通信大学の学部生・院生から構成され、第三条に掲げる目的に興味を持ち、所定の入部手続きを完了したものとする。

他に、会費に関しては、次のように定めています。総会自体もこの会則で初めて設けられたようです。

本団体部員は、総会で決定された所定の額を会費という形で納めなければならない。

制定直前までは、「副部長」でなく「準部長」を置く案があったようです。

2011年7月会則

2011年7月会則

2011年4月会則は、制定の議論で第九条が削られたのですが、第十条以降を繰り上げる編集が忘れられていたため、第九条が存在しない会則となっていました。そのため、第十条以降の条数を繰り上げる改正が行われました。

2014年2月会則

2014年2月会則

この頃からMMAでは、総会開催対して幽霊部員問題が発生していました。2011年7月会則では総会の定足数を次のように定めていました。

委任状を含めた全部員の三分の一の出席、あるいは全役員の出席により総会は成立する。

幽霊部員問題により、役員が欠けた場合に総会が成立しない可能性が生じたため、「三分の一」を「五分の一」にする応急処置的な改正が行われました。

2014年8月会則

2014年8月会則

幽霊部員問題に対処するため、総会定足数計算の母数を招集に返答した部員とし、「二分の一以上」と変更されました。

また、会則には「委任状」という表記はありましたが総会への委任制度自体は慣例で行われていたため、会則で明文化されました。

他に、会費が「総会で決定された」とされていたが総会の決議無く慣例のままとなっていたので、金額を会則に組み込むことなどが行われました。

2015年2月会則

2015年2月会則

部員の増加に伴い会計役員の仕事が増大していたため、試験的に2015年度の間は会計役員を2人まで任ずることができる改正が行われました。

2016年1月会則

2016年1月会則

恒久的に会計役員を2人まで任ずることができるようにする改正が行われました。

2016年7月会則

2016年7月会則

同日に2つの改正が施行されました。

一つ目は、何故かあった会則の廃止・制定制度を廃止し改正のみで対応するようにすることと、会則の下に規則を置くことの改正でした。これで、会則の三分の二以上での改正に対して、過半数による賛成で比較的容易に制定ができる規則制度ができました。

二つ目は、電気通信大学の全面改組に対応するための改正でした。これは、初めてのMMA外からの影響による改正でした。

電気通信大学は2016年に6年振りの全体改組を行っており、「学部」を廃止して「学域」を設置しました*2。これにより、16生に対して「学部生」というのは不適当となってしまいました。そのため、次のように部員定義に含まれていた「学部生」という表記を無くし、「学域生」もまた改組で別の名前になったとしたら面倒なので使わず、「院生」も含めて「学生」としました。MMAでは、学部生(学域生)と大学院生の間で扱いの差はなかったため、障害無く統一されました。

本団体の部員は、電気通信大学または電気通信大学大学院の学生であり、第三条に掲げる目的に興味を持ち、所定の入部手続きを完了した者とする。

改正が分かれている理由は、電通大の学友会執行委員会が、学友会会則から「学部生」表記を無くすことと会員資格に大学院生を追加することを含む学友会会則改正案を総会に提出して、大学院生の追加が検討不足として否決されていたことを見て、あのようなことにならないように案件ごとに分けて改正審議したためです。

2016年8月会則

2016年8月会則

これが2016年12月現在、現行会則です。これも同日に2つの改正が施行されました。7月改正と同日に審議しましたが、緊急じゃないものの施行日を遅らせたためにこのようになりました。

一つ目は、入部費会費規則への分離でした。これのために7月改正の規則制度制定が行われた部分があります。入部費と会費の改定が三分の二以上から過半数の賛成と変更されました。2014年8月改正の会則への会費金額組み込みにより会費改定ハードルが上がっていましたが、これで従前のハードルに戻されました。

二つ目は、総会の招集まわりを改めて整備する改正でした。部員による総会招集の請求の規定に招集を行う者が定義されていたという回りくどい部分の修正や一般部員の招集の整備などが行われました。

おわりに

書きたくなったので書きました。

会則を改正しようとすると他を参考にしたくなり、他団体の「団体の規約」を見ようとしても、WEB公開している団体は電通大学内では他に2団体のみだったりします。その結果として、目黒会(電通大の同窓会組織の一般社団法人)の定款だったり一般社団・財団法人法だったりを斜め読みして参考にしたりすることになります。「サルでもわかる大学の学生サークルの会則の作り方」のような文章があったら読んでみたいのですが、ありませんかね?

次のMMA Advent Calendarの記事ですが、初めに置いたスクリーンショットを見てもらえば分かるように、記事を書いている時点で明日・9日目の執筆者は未定みたいです。誰か書くのでしょうかね。

追記:rikuさんがMMAwikiを利用して9日目の記事を書いていました。riku/AdventCalendar2016 - 電気通信大学MMA

そういえば、今日12月8日は電気通信大学創立記念日だそうです。学則第十条では休業日とされていますが、「ただし、休業日は、変更することがある。」という但書に基づく特例措置により、私は今日も講義があります。私が電通大に入学してから創立記念日の平日に休業だった試しが無く、式典があるといったことも無いので、創立記念日の印象は薄いですが、祝ってほしくて記念日を置いていると思うので、祝える人は祝いましょう。

*1:この要項の制定理由が「国立大学法人電気通信大学の設置に伴う諸要項の整理」なので、平成16年(2004年)以前にも似たような要項があったものと思われます。

*2:初めは情報理工学部の下に類を置こうとしたが、上から法令解釈上ダメと言われて、情報理工学域に変更したという話を聞いたことがあります。「大学設置基準第四条第一項 学部には、専攻により学科を設ける。」のために類が認められず、結果的にこれがMMAの会則にも影響を及ぼしたのでしょうか。